あなたの会社は、仕組みで動いていますか?
それとも、人の気合と根性でなんとか持ちこたえているだけですか?
正直に言いましょう。
「ウチはあいつがいないと回らない」 という会社は、仕組み化に失敗しています。
その「あいつ」が辞めた瞬間、会社は一気に機能不全に陥る。これは火を見るよりも明らかです。
仕組み化とは「社長の仕事を社員に移すこと」
仕組み化とは、マニュアルを作ることでも、ルールを細かく決めることでもありません。
「社長や一部の幹部が抱えている判断やノウハウを、組織全体に移すこと」 です。
・社長がいないと受注できない
・部長がいないとトラブル処理ができない
・ベテラン社員がいないと新人が育たない
これらはすべて「属人依存」です。
属人に頼る組織は、成長が止まるどころか、縮小へのカウントダウンが始まっています。
「仕組み化=管理強化」ではない
社長がよく誤解するのは、仕組み化=社員を縛ることだという思い込みです。
違います。仕組み化は、社員を自由にするためのものです。
なぜなら、仕組みがなければ、社員はいつまでも「上司にお伺い」を立てなければならない。
そのたびに時間が奪われ、主体性も失われる。
結果、社長は「社員が育たない」と嘆き、社員は「どうせ決めるのは社長」と諦める。
この悪循環を断ち切る唯一の方法が仕組み化です。
属人経営の末路
耳の痛い話をしましょう。
属人経営を続ける会社の未来は、ほぼ例外なく以下のどれかです。
後継者が引き継げない
人材が定着せず、いつまでも採用難
社長自身が過労で潰れる
つまり、**仕組み化しない会社は「会社」ではなく「社長個人商店」**なのです。
仕組み化の第一歩
仕組み化の第一歩は、「社長が抱えている当たり前の判断」を言語化することです。
「当たり前だから言わなくても伝わるだろう」は大きな勘違い。
社員には伝わっていません。だから同じ失敗を繰り返す。
「これくらい言わなくてもわかるだろう」という社長の思い込みこそ、属人依存の温床です。
自社を見渡してみよう
さて、あなたの会社はどちらでしょうか。
社長がいなくても売上が上がる会社
社長がいないと何も決まらない会社
もし後者だとしたら――仕組み化に本気で取り組む時が来ています。
社長が変わらない限り、会社はいつまでも“社長依存の檻”から抜け出せません。