【納期・締め切りに追われる経営者必見】かならず進捗が遅れる最大の理由

納期通り仕事、プロジェクトが進むのは当たり前か

仕事にかならず発生するものが、品質、予算、納期、いわゆるQCDです。中でも、納期はいくら入念に計画しても、定期的に進捗報告を受けていても進捗遅れが発生しがちです。

「うちの社員はなぜ仕事が遅いんだ・・・」

この様なため息交じりの悩みを抱えている企業の経営者、管理職の方は多いです。

「計画が甘かったのではないか・・・」

「他社の従業員は優秀だから・・・」

といった様に感がるかもしれません。しかし、そのほとんどは的外れな悩みです。

仕事は常に遅れるものだと認識する必要がある

「え?仕事は早めに終わらせて、上司に報告・相談するものではないのか?仕事が出来る人はそうしている。」

と思われたかも知れません。

確かに、早めに上長とすり合わせを行うことは重要です。

しかし、多くの仕事は従業員1人で初めから終わりまで行うことは少ないはずです。

製造業を例にとれば、各加工工程による担当があったり、営業、仕入れ、生産計画、生産、納品、など複数の工程があります。

それぞれに別の従業員が関わっている事は、中小企業でも珍しいことではありません。

各工程に係る担当者は、自分の仕事を完璧に行おうとします。

責任感が強ければ尚更です。

その時に何が発生するかというと、実際は早く仕事が終わっても、もっと品質を上げられるのではないか、ミスはないか、

と時間が許す限り品質に関わる作業に無限に時間を費やす行為を行います。

前向きな行動ではない社員の場合は、尚更です。

「早く終わったけど、報告すると新しい仕事を振られるから、まだ終わってない事にしよう。」

といった考えをもつ人もいます。

こういった行動を

パーキンソンの法則

と言います。

こうして、各担当者が持ち時間(工数)をギリギリまで時間を消費して仕事をするため、予定より早く仕事が進む事はなく、

何か不慮の事があった場合に遅れが発生することになります。

 

仕事にバッファを置いていないか

「仕事にバッファを設けるのは当たり前じゃないの?」

と思われたでしょう。

確かに、仕事、特にプロジェクトや生産現場において、バッファを設けなければ、

何か計画外の事が発生した瞬間に納期に間に合わなくなるので、見積、計画時点でバッファを設けることが一般的です。

重要なのは、個人の仕事にバッファを設けないことえです。

上述したパーキンソンの法則により、個人の仕事にバッファを設けると、必ず消費されてしまいます。

しかし、仕事、プロジェクト全体としてはバッファが必要です。ではどうすれば良いか。

対策としては、

「個人の仕事にはバッファはおかず、プロジェクト全体としてはバッファをかかえる」

という方法です。

これを

「クリティカルチェーン法」

といいます。

ベストセラーとなったザ・ゴールの著者である、エリヤフ・ゴールドラット氏が提唱した方法です。

バッファを設けたくないが、ないと困るといった一見コンフリクトしている状況を上手く融合する考え方は

DIGIPROが提唱している、両極経営とも通じるものがあります。

面白いものです。

上手くいかない状況の原因はマネジメント側にある場合も多い

今回の様に、現場の従業員が前向きに頑張っていてもなぜか上手くいかず、

実行の構造的に(見えない)問題があるケースも多々あります。

中小企業の経営者は営業や実務担当者も兼ねている場合もあり、多忙な状況です。

マネジメントに集中できず、ジレンマを感じている事もあるかと思います。

しかし、経営層、管理層しかできない事があります。

全体最適や今のやり方を変えるといった事は、その権限とレイヤー(視座)にある人にしか実施できない事です。

月に少しでも時間を確保して、現状を変える行動に頭を使いたいものです。

変革には相談相手が必要

何かを変えるにはパワーが掛かります。

迷いや後回しにするといった夏休みの宿題症候群が発生します。

知っているのと実行するのでは天と地ほどの差があります。

後押ししてくれる人、迷った時に相談できる人、が必要です。

その様な助けになれるのは、ソリューションだけを提供するコンサルタントではなく、一緒になって前を向ける同士の様な

支援者ではないでしょうか。

Digiproはその様な支援者でありたいと考えています。

また、「絶対に今より良くなりたい」という強い思いを持つ社長を応援します。

以下のフォームからお気軽にご相談下さい。

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