「社員がもっと成長してくれれば…」
中小企業の社長と話していると、
この言葉を本当によく聞きます。
指示したことはやるが、それ以上はやらない
判断を任せても、結局相談に戻ってくる
若手がなかなか戦力にならない
こうした状況を見ると、
「もっと主体性を持ってほしい」
と思うのは当然です。
しかし、少し厳しい言い方をすると
社員が成長しない理由の多くは、社員の問題ではありません。
実は、組織の構造の問題であることがほとんどです。
社員が成長する会社の共通点
社員が育つ会社には、ある共通点があります。
それは
社員が考える余地がある
ということです。
例えば次のような状態です。
仕事の目的が分かっている
どこまで判断していいかが明確
多少の失敗では評価が下がらない
この環境があると、
社員は自然に試行錯誤を始めます。
試行錯誤が生まれると、
経験が蓄積されます。
そしてその経験が
本当の意味での成長になります。
社員が育たない会社で起きていること
逆に、社員が育たない会社では
こんなことが起きています。
判断はすべて社長
ルールが細かすぎる
ミスが強く責められる
この環境では、
社員は無意識にこう学習します。
「余計なことはしない方が安全」
結果として
指示待ち
無難な判断
責任回避
が増えていきます。
これは社員の能力ではなく、
組織への適応行動です。
成長を止めてしまう「優しい社長」
もう一つよくあるのが、
社長が優秀すぎるケースです。
社長が全部分かっている
社長が判断した方が早い
社長が修正した方が確実
その結果、
社長が仕事を抱える
社員は指示を待つ
組織が成長しない
という構造になります。
社長としては善意でも、
社員の経験機会を奪ってしまっていることがあります。
社員の成長は「教育」ではなく「設計」で決まる
多くの会社が
研修
OJT
人材教育
に力を入れます。
もちろん重要です。
しかし、それ以上に影響が大きいのは
仕事の設計
です。
例えば
誰が判断するのか
どこまで任せるのか
ミスをどう扱うのか
これが曖昧だと、
社員は挑戦しません。
逆にここが整理されると、
社員は自然に動き始めます。
社員の成長は会社の構造を映す鏡
社員が育たないとき、
「人材の問題」
と考えてしまいがちです。
しかし実際には、
社員の行動は、組織の構造をそのまま映します。
社員が動かない会社では
構造を変えない限り、
人を入れ替えても同じことが起きます。
最後に
社員の成長は、
社長の「願い」では実現しません。
必要なのは
任せ方
判断の仕組み
組織の動かし方
を整理することです。
つまり、
社員の問題ではなく経営の設計の問題なのです。
社員が育たないと感じている社長へ
もし今、
社員が主体的に動かない
社長に仕事が集中している
組織がなかなか強くならない
そんな状態であれば、
一度
「人」ではなく「仕組み」から組織を見る
ことをおすすめします。
少し視点を変えるだけで、
社員の行動は驚くほど変わることがあります。
私のコンサルティングでは、
中小企業の経営者と一緒に
組織が止まる構造
判断が集中する理由
社員が動き出す仕組み
を整理しています。
もしご関心があれば、
お気軽にご相談ください。